母子家庭におすすめの給付型奨学金7選|無利子の貸与型についても解説

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母子家庭におすすめの給付型奨学金7選|無利子の貸与型についても解説

現在日本で子育てをする上で、金銭面における悩みの種の1つが教育費です。

日本学生支援機構の調査によると、小学校から高校までを公立校で過ごし、その後私立大学に進学した場合の授業料は全て合わせると1,000万円を超えてしまいます。

ひとり親waccaの掲示板には以下のような相談がありました。
来年4月に私立大学へ入学する子供がいるのですが、奨学金の事がよくわかりません。
ネットで調べると、情報が多すぎて結局わかりませんでした。
出典:ひとり親wacca 心のヘルプ

そこで今回は、母子家庭の方向けに奨学金について解説します。シングルマザーの方が子育てをする上で、ぜひ利用したい返済不要の給付型奨学金について主に解説するので、最後までご覧ください。


1.奨学金は大きく分けて2つの種類がある

奨学金は、多くの学生にとって教育を追求する上で重要な資金源です。奨学金は大きく分けて2つの種類があります。それは、「給付型」と「貸与型」です。

1-1.返済不要の給付型

給付型奨学金は、その名の通り、学生に対して給付される形で提供されます。つまり、返済する必要はありません。給付を受けた学生は、大学や専門学校などの教育機関で学ぶための費用として利用可能です。
給付型奨学金は、学生の経済的な状況や成績など一定の要件を満たすことによって給付されます。

給付型奨学金の中で学生たちに広く知られているのが、日本学生支援機構(JASSO)のものです。
返済が必要ない奨学金なので、学生が将来的な負債を抱えることなく、教育を受ける機会を提供することを目的としています。

また、この記事を読んでいる方は大学無償化制度について聞いたことがあるかもしれません。
2020年4月から始まった大学無償化制度は、日本学生支援機構からの給付型奨学金に加えて、授業料や入学金の減免制度を受けることが可能です。 所得などの一定の制限のもと、授業料を減らし給付型奨学金を受給することで、実質的に大学を無償化できる制度です。

ひとり親waccaには、大学無償化制度について詳しくまとめた記事があるので、ぜひそちらもご覧ください。

関連記事:シングルマザー(母子家庭)が大学無償化(授業料等減免と給付型奨学金)を利用するための方法

1-2.返済が必要な貸与型

貸与型奨学金は、学生に貸与される形で提供されます。つまり、ある機関から学費という形でお金を借りるということです。

返済が必要なため、将来的に奨学金を返済する必要があります。貸与型奨学金は、金融機関や政府機関、学校などから提供されます。
奨学金の返済は、学生が卒業した後に始まるのが一般的です。返済期間や利子の有無は、奨学金の提供元や奨学金プログラムによって異なります。

関連記事:シングルマザー(母子家庭)は学費支援制度を上手く活用しよう!学費を確保するコツも解説


2.母子家庭におすすめの給付型奨学金7選

ここからは、おすすめの給付型奨学金をご紹介します。財団や機構によって給付を受けるための条件・資格が異なりますので、応募前にご確認ください。

2-1.日本学生支援機構(JASSO)

まず1つ目は、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)による給付型奨学金です。日本学生支援機構は文部科学省が所管する団体で、日本の学生支援を先導する中核機関です。

給付型奨学金を受けるには、以下の要件を満たす必要があります。
● 一定の要件を満たした大学・短期大学・高等専門学校・専門学校に通う
● 住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯
● 進学先で学ぶ意欲がある学生等である

以上の要件を満たす人全員が、支援を受けられます。支援を受ける学生の人数制限はありません。
支援額は世帯年収によって決まります。例えば、住民税非課税世帯の場合の支援額は以下の通りです。

区分 自宅通学 自宅外通学
大学・短期大学・専門学校 国公立 29,200円(33,000円) 66,700円
私立 38,300円(42,500円) 75,800円
高等専門学校(4年・5年) 国公立 17,500円(25,800円) 34,200円
私立 26,700円(35,000円) 43,300円
(生活保護世帯で自宅から通学する人及び児童養護施設等から通学する人はカッコ内の金額になります)。

出典:日本学生支援機構 給付型奨学金(返済不要)

ご自身が給付型奨学金の対象であるかどうかは、日本学生支援機構が用意している進学資金シミュレーターによっておおよその確認をすることができます。
出典:進学資金シミュレーター

申し込み方法は高校在学中である場合、学校を通じて申し込むのが一般的です。浪人生等で高校を既に卒業している場合は、インターネットからでも申し込むことができます。

夢を応援基金『ひとり親家庭支援奨学金制度』

全国母子寡婦福祉団体協議会(全母子協)が運営している奨学金です。

一定の要件を満たせば、返済不要で月額3万円の奨学金を受け取ることができます。 対象学生は以下の通りです。
● 中学3年生
● 高等学校(1〜3年生)
● 高等専門学校(1〜3年生)

応募資格として、以下の条件全てに該当する必要があります。
● ひとり親世帯であり就学に関して経済的に困難な生徒
● 夢を実現するための意欲があり、社会貢献への積極的な姿勢のある品行方正な生徒
● 全国母子寡婦福祉団体協議会加盟団体の会員、及び入会を希望する方の子ども
● 会員登録している団体、及び入会を希望する団体代表者の推薦を受けることができる生徒
● 世帯1人当たりの収入平均額が100万円未満
● 前年度の学校出席率が80%以上
● 1世帯1名まで(複数申請があった場合の年少者)

ひとり親家庭支援奨学金制度は他の奨学金と併用することが可能なため、日本学生支援機構の給付型奨学金と同時に申し込むことが可能です。
インターネットでダウンロードした申請用紙を、期日までに提出すれば申し込みは完了となります。

出典:全国母子寡婦福祉団体協議会

2-3.みずほ農場教育財団

公益財団法人みずほ農場教育財団が、経済的な理由で修学が困難な方に有為な人材を育成することを目的として奨学金を給付しています。 給付額は以下の通りです。

区分 給付額(月額)
小・中学生(学習塾・通信教育利用者) 15,000円
高等学校、高等専門学校1〜3年課程 15,000円
高等専門学校4年課程以上 30,000円
専門学校(専修学校専門課程) 30,000円
短期大学 30,000円
大学 30,000円
給付を受けるためには、以下の要件を全て満たす必要があります。
● 母子家庭・父子家庭(ひとり親家庭)
● 人物及び学業がともに優れている方
● 経済的理由により修学が困難な方
● 年収300万円以下(大学は400万円以下)

学業については、以下の基準を満たさなければなりません。
区分 5段階評価平均
小学生(学習塾・通信教育利用者) 3.0以上
小学生(学習塾・通信教育利用者) 4.0以上
高等専門学校4年課程以上 30,000円
高等学校 4.5以上
高等専門学校 4.5以上
専修学校高等課程 4.5以上
専門学校(専修学校専門課程) 4.5以上
大学(短期大学) 4.5以上
募集人員は100名程度です。

出典:公益財団法人 みずほ農場教育財団 奨学金のご案内

2-4.古岡奨学会

公益財団法人古岡奨学会による給付型奨学金です。高校1年生から高校3年生まで奨学金の給付を受けることができます。

給付額は、年間24万2,000円です。

受給を受けるためには、以下の条件に当てはまる必要があります。
● 母子家庭の子女であること
● 経済的条件に恵まれていないこと
● 「向学心」に富んでいること
● 一家庭につき奨学生採用は1名とする

また、各都道府県中学校長又は各都道府県教育委員会の指導助言により構成した団体から推薦を受けなければなりません。

2023年4月現在、約1,000名が奨学金の給付を受けています。

出典:古岡奨学会

2-5.明光教育研究所

意欲が高くても経済的理由で学習機会に恵まれない児童、生徒及び学生等に対して教育費の援助等を行うことを目的とする公益財団法人明光教育研究所による給付型奨学金です。

給付金額は、1人あたり最大10〜50万円です。

対象となる学生は、小学5〜6年生・中学生・高校生・大学生及びそれに準じた学齢となる生徒となります。
また、申し込みには次の条件のうちいずれか1つを満たさなければなりません。
● ひとり親家庭の子どもである。又は以前ひとり親家庭で生活しており、現在は進学に伴う転居や世帯分離等の理由で、保護者の援助のない状態で生活している。
● 保護者が、病気、怪我、介護等の事情により、就労困難な状況にある。
● 施設(児童養護施設、自立援助ホーム等)に在籍している。又は以前施設に在籍しており、現在は施設を出て、保護者のいない状態で生活している。
● 里親に養育されている。又は以前里親に養育されており、現在は養育措置が解除された等の理由で、保護者のいない状態で生活している。
● 両親以外の親族、親権者などに養育されている。(祖父母や叔父叔母による養育等)
● 保護者不在の状態で生活している。(子どもだけで生活している場合等)

定員は110名程度で、申し込みはホームページにある申し込みWebフォームから行います。

出典:公益財団法人 明光教育研究所

2-6.重田教育財団

株式会社光通信を創業した重田康光が理事長を務める重田教育財団は、給付型奨学金という形で母子世帯を援助しています。

給付金額は、小学校に入学していない6歳以下の子1名につき100,000円です。

応募資格として、以下の6つの条件全てに当てはまる必要があります。
1. 国籍問わず、東京23区内に住所がある母子世帯であること
※戸籍上婚姻関係にあるが、別居しておりひとり親等と同等の状態の者を含む
2. 応募締切日時点で親権を持つ小学校に入学していない6歳以下の子が1名以上いること
3. 経済的な理由により日々の生活が困窮していること
4. 生活保護を受けていないこと
5. 給付金を子に関連の無い趣味や娯楽等に使用しないと誓約出来ること
6. 求めがあった場合には給付金の使途を報告出来ること

応募方法は、ホームページから書類をダウンロードして記入し、財団宛で郵送します。

奨学金の採用人数は500名です。

出典:公益財団法人 重田教育財団

2-7.大学や自治体が行っている奨学金

上記で紹介した財団等による奨学金の他にも、大学や自治体が独自で行っている給付型奨学金もあります。

例えば東洋大学では、学業成績及び人物ともに優秀な学生に対して「学業成績優秀者奨学金」という制度を用意しています。給付金額は30万円です。

このように大学や自治体によっては独自の奨学金を用意していますので、進学先の学校や自治体に奨学金制度があるかどうかご確認ください。

出典:東洋大学 学業成績優秀者奨学金


3.給付型奨学金をもらうための条件

返済不要の給付型奨学金をもらうためには、各財団や機構が用意している条件を満たす必要があります。 この記事では主な3つの条件(学力基準、収入基準、資産基準)について解説します。

3-1.学力基準

給付型奨学金を受けるためには、学力基準を満たす必要があります。一般的には、高い学業成績を持つことが求められます。

学業成績は、入学試験の結果や学年の成績などを基に判断されるパターンが一般的です。

給付型奨学金は、優秀な学生や将来の成果が期待できるにも関わらず、経済的理由で進学を諦めようとしている学生に対して支給されることが多いため、学力基準は重要な要素となります。

例えば、日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金では、以下のいずれかの条件に該当する必要があります。
1. 高等学校等における全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であること
2. 将来、社会で自立し、及び活躍する目標をもって、進学しようとする大学等における学修意欲を有すること

出典:日本学生支援機構 進学前(予約採用)の給付型奨学金の学力基準

3-2.収入基準

給付型奨学金は、経済的な困難を抱える学生を支援するために提供されます。そのため、収入基準が設けられており、年間の合計収入が一定の制限内でなければなりません。

一般的には、世帯年収や所得水準が基準とされます。
例えば、上記でご紹介したみずほ農場教育財団では、年収300万円以下(大学は400万円以下)でなければ申し込みできません。

収入基準については各財団・機構によって異なるので、奨学金の応募資格をご確認ください。

関連記事:母子家庭(シングルマザー)必見!非課税世帯とは?利用できるお得な制度も紹介

3-3.資産基準

一部の給付型奨学金では、資産基準も考慮されることがあります。つまり、本人と同一世帯の保護者等の資産が見られます。

資産基準が考慮される理由は、収入は少ないながら有価証券等によって多額の資産を持っている可能性があるためです。

世帯としての資産から判断されますが、不動産は含めないのが一般的です。


4.給付型奨学金をもらう時の注意点

ここからは、給付型奨学金をもらう時の注意点を4つご紹介します。

4-1.世帯収入で判断される

まず1つ目が、給付型奨学金をもらう時の収入基準は、一般的に世帯収入で判断されるという点です。

ひとり親世帯の子どもの中には、アルバイトをして家計を助けようとしている学生がいるかと思います。
そういった労働している学生本人の収入が100万円を超える場合、住民税の課税対象となり、奨学金の収入基準に該当してしまう場合があるのです。

例えば、日本学生支援機構(JASSO)の場合、住民税が課税される程度の収入があると、世帯収入として判断されます。
ですから、給付型奨学金に申し込むことを考えているのであれば、1年間の収入を100万円未満に抑えて働くようにしましょう。

出典:日本学生支援機構 適格認定(給付奨学金)

ひとり親waccaの掲示板には以下のような相談がありました。
現在高校2年生の息子がいるシングルマザーです。
3年生になるに向けて、進路について親子で話し合っています。
入学してから息子がアルバイトを始めた場合、次の年(2年生)の奨学金給付額の所得制限に、その息子のアルバイト収入も加えられて計算されるのでしょうか?
出典:ひとり親wacca 心のヘルプ

4-2.学校を指定している場合がある

一部の奨学金では、給付型奨学金の受給条件として学校を指定している場合があります。

例えば、日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金は、進学先の学校が国又は自治体の確認を受けていなければなりません。

支援の対象となる大学・短大・高専・専門学校は、文部科学省のホームページから確認することができます。
進学を希望する学校が対象かどうか、申し込み前にご確認ください。

確認はこちらから。
文部科学省 支援の対象となる大学・短大・高専・専門学校一覧

4-3.減額や支援停止となる場合がある

日本支援機構は、返済不要の給付型奨学金と貸与型奨学金を併用することができます。

その場合学費や生活費に充てる資金が増えますが、併用した場合は貸与型奨学金の上限額が減額される場合があります。

また、給付型奨学金は先述した通り学力による条件をクリアしなければなりません。
ですから、在学中に学力基準を下回ってしまった場合、奨学金が支援停止となる場合があります。
卒業まで給付してもらいたい場合、学力を低下させないように注意しましょう。

出典:愛媛大学 給付奨学金(給付と貸与併用)の説明資料

4-4.早めに申し込むべき

奨学金は早めに申し込みましょう。当然ですが奨学金には申し込み期日があり、期日を過ぎると申し込みできなくなる可能性があります。

応募したい奨学金があれば、早めに書類を用意して申し込みましょう。
また、進学先が決まった後は各機構・財団に進学先が決まった証明として進学届を出す必要があります。
進学届を提出しなければ奨学金を辞退したものとみなされてしまうので、必ず提出するようにしましょう。

5.母子家庭におすすめの無利子の貸与型奨学金3選

これまでご紹介してきた給付型奨学金は審査基準が厳しく、また給付を受けられる人数が限られている財団が一般的です。

そのような場合は、給付型ではなく無利子の貸与型奨学金をおすすめします。利子がつかないため、借りた額と同じ金額を返済する奨学金です。

給付型奨学金と比較すると審査基準もクリアしやすくなっているのが特徴的です。ここからは母子家庭におすすめの無利子の貸与型奨学金について解説します。

5-1.日本学生支援機構(JASSO)

まず1つ目は日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金です。日本学生支援機構には2種類の貸与型奨学金があり、無利子なのは第一種奨学金となります。平成30年度以降に新しく大学に入学する場合の貸与月額は、以下のとおりです。

区分 自宅から通学 自宅外から通学
国公立 20,000、30,000、45,000 20,000、30,000、40,000、51,000
私立 20,000、30,000、40,000、54,000 20,000、30,000、40,000、50,000、64,000
出典:日本学生支援機構 平成30年度以降の貸与月額

第一種奨学金の学力基準は、高等学校等における申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であることとなります。
ただし、この学力基準には例外もありますので、3.5以上でないとしても諦めずに詳しい基準をご確認ください。
また、収入の基準に関しては、親とこどものみの場合世帯収入として761万円未満が目安です。

出典:日本学生支援機構 第一種奨学金(無利子で借りる)

5-2.社会福祉協議会

お住まいの地域にある社会福祉協議会は、一定の条件のもとに、教育支援資金という形で学費を支援してくれます。

貸付上限額は、大学・専門職大学で月額65,000円です。

東京都内にお住まいの場合、対象となる世帯は以下の条件に当てはまる必要があります。
● 世帯収入が定められた収入基準を超えないこと
● 日常生活には困っていないが、修学のためにまとまった資金を必要としていること
● 世帯の収入により、学校卒業まで生計維持が可能な状況であること
● 東京都内にお住まいの世帯であり、住民票の住所と現住所が一致していること
● 社会福祉協議会が債権者である貸付制度の連帯保証人及びその世帯員ではないこと
● 暴力団員である者が属する世帯ではないこと

定められた収入基準とは、世帯人員によって異なります。例えば世帯人員が2人である場合の基準は、272,000円以下です。

出典:東京ボランティア・市民活動センター 教育支援資金のご案内

5-3.母子父子寡婦福祉資金貸付制度

厚生労働省が主体となって行なっている貸付事業です。対象となるのは、以下のいずれかに当てはまる方となります。
● 母子家庭の母が扶養する児童
● 父子家庭の父が扶養する児童
● 父母のない児童
● 寡婦が扶養する子
貸付限度額は、高校で月額52,000円、大学で月額146,000円までとなります。

利率は無利子となるので、一般的には卒業後に借りた額を少しずつ返済していくことになるでしょう。

出典:男女共同参画局 母子父子寡婦福祉資金貸付制度

6.奨学金以外に利用したい制度

これまでご紹介した奨学金制度以外にも、ぜひ利用したい制度について解説します。

6-1.高校生等奨学給付金

高校生等奨学給付金は、全ての意思ある生徒が安心して教育を受けられるよう、授業料以外の教育費の負担を軽減するために支援を行う制度です。

授業料以外の教育費とは、教科書費・教材費・学用品費・通学用品費・教科外活動費等があります。 国の基準となる支援金額は以下のとおりです。

区分 金額(年額)
生活保護受給世帯(全日制等・通信制) 国公立高等学校等に在学する者 32,300円
私立高等学校等に在学する者 52,600円
非課税世帯(全日制等)(第一子) 国公立高等学校等に在学する者 117,100円
私立高等学校等に在学する者 137,600円
非課税世帯(全日制等)(第二子以降) 国公立高等学校等に在学する者 143,700円
私立高等学校等に在学する者 152,000円
非課税世帯(通信制・専攻科) 国公立高等学校等に在学する者 50,500円
私立高等学校等に在学する者 52,100円
出典:文部科学省 高校生等奨学給付金

具体的な要件や給付額については各都道府県によって異なるため、詳細はお住まいの都道府県にお問合せください。

6-2.教育一般貸付

教育一般貸付とは、日本政策金融公庫が主体となって行ういわゆる国の教育ローンです。

固定金利年1.95%という低金利で、上限350万円まで借入することができます。国内外の学校を問わず、中学校卒業以上の子どもを対象にしているため幅広い用途に対応しているのも特徴です。

また、家庭の状況に応じた優遇制度も用意されています。以下のいずれかに当てはまれば、金利や保証料の面で優遇制度を受けることが可能です。
● ひとり親家庭(母子/父子家庭)
● 交通遺児家庭
● 扶養するお子さまの人数が3人以上で世帯年収500万円以内の方
● 世帯年収200万円以内の方
この記事を読んでいる方はおそらくひとり親世帯に当てはまるため、ローンを組む際に優遇制度を受けられるでしょう。

出典:日本政策金融公庫 教育一般貸付

7.まとめ|母子家庭なら給付型奨学金を利用しよう

これまでご紹介してきたように、現在の日本ではさまざまな奨学金が用意されています。

中でも、給付型奨学金は子どもが将来返済に悩まされる恐れのない、魅力的な制度です。
さまざまな受給要件などがありますが、応募資格があるならば母子家庭は給付型奨学金を利用することをおすすめします。

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