シングルマザー(母子家庭)の働き方|正社員・派遣・パートの違いや無理なく働くコツまで
シングルマザーにとって、家事や育児などと両立しながら働く必要があり、どのような働き方を選ぶか悩むのではないでしょうか。正社員、派遣社員、パート・アルバイトそれぞれにメリット・デメリットがあるので、収入以外の部分もしっかり検討することが大切です。この記事では、シングルマザーの働き方の実態、3つの働き方それぞれのメリット・デメリット、職場選びのポイントなどを詳しく解説します。
そこで今回は、働き方に悩むシングルマザーに向けて、自分にあった働き方を選ぶための情報をまとめました。
この記事を読めば、
• 世の中のシングルマザー(母子家庭)の働き方の実態
• 正社員・派遣・パートで働くことのそれぞれのメリットやデメリット
• 自分にあった職場選びをする際のポイント
が分かります。働き方の見直しなどを考えているかたは、ぜひ最後までお読みください。
なお、当社が運営する「wacca」では、ひとり親家庭に向けた各種サポートを提供しています。メンバー同士の助け合いを通して、シングルマザー(母子家庭)やシングルファザー(父子家庭)の抱える問題を解決することが目的です。
働き方や収入などで悩まれているシングルマザー(母子家庭)やシングルファザー(父子家庭)の皆様は、一度コミュニティにご参加ください。あなたと同じ境遇の仲間や支援者が、具体的な解決策を提案いたします。
- 1.シングルマザーの働き方の実態
- 2.シングルマザーの働き方3つ
- 2-1.正社員として働く
- 2-2.派遣社員として働く
- 2-3.アルバイト・パートとして働く
- 3.シングルマザーの働き方は正社員がおすすめ
- 3-1.正社員の求人に応募する
- 3-2.正社員登用制度のある職場でパートをする
- 4.シングルマザーがパート・派遣で収入を安定させるコツ
- 4-1.資格を取得する
- 4-2.できる範囲で働く時間を増やす
- 4-3.援助や養育費などで補充する
- 4-4.各種手当を活用する
- 5.シングルマザーが実践したい職場選びのポイント
- 5-1.子供との時間を確保する
- 5-2.土日祝に休める職場を選ぶ
- 5-3.シングルマザーに理解ある職場だと安心
- 6.まとめ|ご自身の生活にあった働き方を、理解のある職場で実現しよう
- 7.私たちのサービス、waccaのご紹介
1.シングルマザーの働き方の実態
シングルマザーとしてどのような働き方を選ぶかを考える前に、世の中のシングルマザーがどのように働いているのかを知っておきましょう。
厚生労働省の「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告」では、ひとり親世帯について、就業状況や年間収入、養育費などを発表しています。調査時点でのひとり親の就業状況は、以下の通りです。
【母子世帯】総数2,060人職業 | 人数 |
---|---|
正規の職員・従業員 | 754人 |
派遣社員 | 78人 |
パート・アルバイト等 | 738人 |
会社などの役員 | 16人 |
自営業 | 57人 |
家族従業者 | 9人 |
その他 | 42人 |
不就業 | 193人 |
母子世帯では、正社員の割合が最も高く、同程度の割合でパート・アルバイトも大部分を占めています。次いで、派遣社員、自営業、役員などが続き、一部家業で生計を立てている人もいるようです。また、本調査では、末子の年齢階級別の就業状況の結果も報告しています。
【母子世帯】総数1,685人正規の職員・従業員 | パート・アルバイト等 | |
---|---|---|
0~2歳 | 24人 | 37人 |
3~5歳 | 79人 | 87人 |
3~5歳 | 79人 | 87人 |
6~8歳 | 89人 | 139人 |
9~11歳 | 118人 | 124人 |
12~14歳 | 162人 | 127人 |
15~17歳 | 174人 | 153人 |
18・19歳 | 88人 | 63人 |
末子の年齢が高くなると、正社員として働くシングルマザーの数も増えています。子どもの年齢が低いうちは、自分で働くペースを決めやすいパート・アルバイトで働くことが多いようです。
また、同調査では、シングルマザーの仕事内容やひとり親が仕事を変えたい理由(以下の表を参照)についても発表しています。この辺りについては詳しい内容を以下の記事でも解説していますので、仕事選びの参考にぜひ確認してみてください。
記事はこちら→シングルマザー(母子家庭)の仕事の選び方と探し方
正規の職員・従業員 | パート・アルバイト等 | |
---|---|---|
管理的職業 | 29人 | 4人 |
専門的・技術的職業 | 227人 | 83人 |
事務 | 236人 | 112人 |
販売 | 43人 | 94人 |
サービス職業 | 109人 | 242人 |
保安職業 | 2人 | 0人 |
農林漁業 | 0人 | 2人 |
生産工程 | 47人 | 80人 |
輸送・機械運転 | 3人 | 1人 |
建設・採掘 | 1人 | 1人 |
運搬・清掃・包装等 | 9人 | 52人 |
その他 | 35人 | 49人 |
不詳 | 4人 | 18人 |
【母の仕事を変えたい理由】総数513人(仕事を変えたいと回答した人)
項目 | 人数 |
---|---|
収入がよくない | 247人 |
勤め先が自宅から遠い | 27人 |
健康がすぐれない | 20人 |
仕事の内容がよくない | 21人 |
職場環境になじめない | 25人 |
労働時間があわない | 32人 |
社会保険がない又は不十分 | 26人 |
休みが少ない | 22人 |
身分が安定していない | 25人 |
経験や能力が発揮できない | 8人 |
降格 | 1人 |
その他 | 54人 |
不詳 | 5人 |
2.シングルマザーの働き方3つ
調査結果にみるシングルマザーの働き方は、主に3つです。
・正社員:労働契約に期間の定めがない雇用形態
・派遣社員:労働契約に期間が定められている雇用形態
・パート:短時間勤務が主になった非正規の雇用形態
それぞれのメリット・デメリットは、以下の表の通りです。それぞれの環境や考えに応じて自分にあう働き方を選択しましょう。上記の事例からは、安定的な収入を優先するのであれば正社員、勤務時間に融通を聴かせたい場合はパート・アルバイトを選ぶといったことが考えられます。
メリット | デメリット | 向いている人 | |
---|---|---|---|
正社員 | ・収入が安定している ・社会保険に加入できる ・福利厚生や退職金がある |
・勤務の融通が利きにくい ・残業や休日出勤が必要になる場合がある |
・収入面を優先したい人 ・子供の年齢が高く手がかからない人 ・安定的に働きたい人 |
派遣社員 | ・スキルや経験を生かせる ・今後のキャリアにつながる可能性がある ・パートよりも時給が高めなことが多い ・ライフスタイルに合わせて仕事を選びやすい(勤務地・勤務日数等) |
・期限を更新できない場合がある ・職場が短期間で変わることがある ・労働条件は派遣先によって様々 |
・スキルを磨きながら働きたい人 ・今後のキャリアを築きたい人 ・子供の年齢が高く手がかからない人 |
パート・アルバイト | ・子供の行事などに合わせてスケジュールを組みやすい ・急な呼び出しに対応しやすい ・時給制で残業がないことが多い |
・正社員や派遣社員よりも収入が低いことが多い ・基準を満たさなければ保険に加入できない ・福利厚生や退職金などを受けられない場合がある ・業績や情勢によってシフトが減らされる可能性がある |
・子育てと両立する必要がある人 ・プライベートの時間を作りたい人 |
以降、正社員、派遣、パート・アルバイト等として働く場合のメリットやデメリット、どんな方に向いているかなどを詳しくご説明いたします。
2-1.正社員として働く
シングルマザーが一番多く選択している働き方が、正社員です。シングルマザーになってから正社員になる人、元々正社員でシングルマザーになってからも続ける人など、状況は異なります。
一般的に、パートや派遣社員よりも収入が良いと言われますが、どのような生活スタイルや考え方のシングルマザー(母子家庭)にとって良い働き方なのでしょうか。さっそく正社員のメリット・デメリットと向いている人を見ていきましょう。
2-1-1.正社員として働くメリット
シングルマザーにとっての正社員のメリットは、以下の通りです。
・収入が安定している
・社会保険に加入できる
・福利厚生や退職金がある
正規の職員・従業員 | パート・アルバイト等 | |
---|---|---|
100万円未満 | 3.9% | 30.1% |
100~200万円未満 | 21.9% | 52.9% |
200~300万円未満 | 31.4% | 14.3% |
300~400万円未満 | 21.5% | 2.4% |
400万円以上 | 21.3% | 0.4% |
平均年間就労収入 | 305万円 | 133万円 |
出典:厚生労働省「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告 ひとり親世帯の平成27年の年間収入」
時給制が多いパートとは異なり、正社員は固定給のことが多く、月々まとまった金額の収入を得られます。収入が高いほど正社員の割合が高くなる傾向があり、平均年間収入においても正社員の方が高いです。生活費や将来の学費などを考えると、正社員の方が安心感があるでしょう。
また、正社員の場合、従業員は社会保険に加入できます。保険料の半額を会社が負担してくれるため、家計の負担を減らせるだけではなく、基礎年金と厚生年金を積み立てられることによって、老後の不安も少ないです。
勤める会社によっては、福利厚生が充実していたり、退職金制度があったりするのもメリットでしょう。お得にレジャーを楽しめたり、会社をやめるときに退職金を得られたりするのは、シングルマザー家庭にとって助かるポイントです。
2-1-2.正社員として働くことのデメリット
収入面や待遇面でメリットのある正社員ですが、育児や生活の両立を考えたときには、気を付けたいデメリットがあります。
・勤務の融通が利きにくい
・残業や休日出勤が必要になる場合がある
正社員の場合は、基本的には平日のフルタイムで働くため、勤務の融通が利きにくいのは気をつけたいポイントです。そのため、保育園や幼稚園への送り迎えが必要だったり、急な体調不良で呼び出しを受けたりしたときには、会社に迷惑をかけてしまうかもしれません。
多忙または人手不足の会社だった場合は、残業や休日出勤が必要になることもあります。休日に子供との時間をとれない、行事に参加できないといった悩みが出てくるでしょう。
2-1-3.正社員として働くことが向いている方
メリット・デメリットを考慮して、正社員として働くのが向いているのは以下のような人です。
・収入面を優先したい人
・子供の年齢が高く手がかからない人
・安定的に働きたい人
正社員は、基本的には安定的に働くことができ、まとまった収入を得られます。子育てには何かとお金がかかり、子供の興味に合わせてものを買ったり、習い事を始めたりするにもお金が必要です。そのため、将来の学費や生活費をしっかり稼ぎたい、できるだけお金を気にせず子供の可能性を広げたい人には、正社員が向いています。
とはいえ、子供の年齢がまだ低い場合は、周囲の人や会社サポートがなければ、両立は難しいかもしれません。子供の年齢が高くなり、日中は学校に行き、帰宅まで留守番できるなど手のかからない状態の方が安心して働くことができるでしょう。
2-2.派遣社員として働く
人材派遣会社に登録して、派遣社員として企業で働く方法もあります。正社員と同じく、メリット・デメリット、向いている人をチェックして、自分の希望や状況に合っているかを考えてみましょう。
2-2-1.派遣社員として働くメリット
シングルマザーが派遣社員として働くメリットは、以下の通りです。
・スキルや経験を生かせる
・今後のキャリアにつながる可能性がある
・パートよりも時給が高めなことが多い
・ライフスタイルに合わせて仕事を選びやすい(勤務地・勤務日数等)
派遣社員は、派遣先からパートよりもスキルを求められることがあります。そのため、資格やスキル、経験を持っていれば、能力を生かして働くことが可能です。特定の業務や職場での経験になるため、正社員を目指すときに有利になることもあるでしょう。
収入面では、パートよりも時給が高い傾向があります。同じ時給制でも収入を期待できるので、正社員としては働くのが難しいものの、収入面は重視したい人におすすめです。
また、派遣社員として働く場合、正社員よりもライフスタイルに合わせて、勤務地や勤務日数などを選びやすくなります。子どもの成長や育児にかかる手間などを考えて、無理のない仕事を選びましょう。
2-2-2.派遣社員として働くデメリット
派遣社員として働く場合は、以下のデメリットに注意が必要です。
・期限を更新できない場合がある
・職場が短期間で変わることがある
・労働条件は派遣先によって様々
派遣社員は、多くの場合契約期間に定めがある有期派遣契約となります。期間が満了すると契約が終了するため、次の職場が決まるまで空白の期間が生まれたり、次々に職場が変わって慣れるのに苦労したりするのがデメリットです。
長期の有期派遣契約の場合でも、企業の業績などの都合によって更新できないケースもあります。正社員に比べると安定とは言えない点は理解しなければいけません。
また、労働条件は派遣先によって様々です。正社員よりも融通が利くと思っていても、実際はフルタイム勤務や残業を求められることもあります。どのような職場かをしっかり確認することが大切です。
2-2-3.派遣社員として働くことが向いている方
メリット・デメリットから派遣社員に向いているのは、以下のようなシングルマザーの方です。
・スキルを磨きながら働きたい人
・今後のキャリアを築きたい人
・子供の年齢が高く手がかからない人
スキルや経験を生かせる職場であれば、働きながらスキルを磨くことができます。1人の人間としてのキャリアを考えたり、正社員を目指したりすることをイメージしている場合は、派遣社員として特定の業務に従事すると良いでしょう。
また、フルタイム勤務や残業が発生する職場があることを考えると、正社員と同じく、子供にあまり手がかからない人の方が向いています。
2-3.パート・アルバイト等で働く
正社員や派遣社員以外には、パート・アルバイト等として働く選択肢があります。正社員に次いで、多くのシングルマザーが選択している働き方で、子供が小さい頃の働き方で多く選ばれているのが特徴です。ここでは、パート・アルバイト等のメリット・デメリットと向いている人をチェックしていきましょう。
2-3-1.パート・アルバイト等として働くメリット
シングルマザーがパートとして働く場合、以下のメリットを期待できます。
・子供の行事などに合わせてスケジュールを組みやすい
・急な呼び出しに対応しやすい
・時給制で残業がないことが多い
パートは時給制でシフトを組んでいる職場が多いので、家庭のスケジュールに合わせて働きやすいです。勤務時間や休日の希望が通れば、子供の行事や通院などと両立できます。
また、保育園や幼稚園からの呼び出しなど、急な用事にも対応しやすいです。勤務時間が減る分収入は減少しますが、正社員や派遣社員よりは融通を利かせてもらえるでしょう。加えて、基本的に残業がないことが多く、勤務時間が伸びることは少ないです。お迎えや家事などと両立しやすく、育児・プライベートの時間を確保できます。
2-3-2.パート・アルバイト等として働くデメリット
正社員や派遣社員に比べて融通が利きやすいのがメリットですが、パート・アルバイト等ならではのデメリットもあります。
・正社員や派遣社員よりも収入が低いことが多い
・基準を満たさなければ保険に加入できない
・福利厚生や退職金などを受けられない場合がある
・業績や情勢によってシフトが減らされる可能性がある
正社員や派遣社員よりも収入が低いことが多いので、金銭面では不安があります。入社当初は水準が低いため、希望の収入を得るためには長く勤めたり、1日の労働時間を長くしたりしなければいけません。
また、社会保険は一定の条件を満たさないと加入できないので、加入できない場合家計の負担が大きくなります。福利厚生や退職金の対象外となることも多く、勤務先から恩恵は少ないでしょう。加えて、万が一、勤務先の経営が悪化した場合、人件費から削る場合が多いです。パートやアルバイトから見直されるので、シフトの減少にともなって収入が減ってしまう可能性があります。
2-3-2.パート・アルバイト等として働くのが向いている方
メリットとデメリットを考えると、以下のような人にパートは向いているでしょう。
・子育てと両立する必要がある人
・プライベートの時間を作りたい人
パートは、正社員や派遣社員に比べて、融通が利きやすい働き方です。子供がまだ小さくて仕事と子育てを両立する必要がある人には、パートが向いています。
また、子育ての時間はもちろん、プライベートな時間を作りやすいのもメリットです。趣味や適度な運動、買い物などを両立しやすく、子供や友人などと過ごす時間を確保できるでしょう。
3.シングルマザーの働き方は正社員がおすすめ
以上、3つの働き方をご紹介しましたが、シングルマザー(母子家庭)の一番の悩みが家計(平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果より)であることを考えると、一番のおすすめは、収入が安定しやすい正社員です。とはいえ、すぐに正社員の仕事が見つかるとは限りません。ここでは、正社員になる方法を2つ見ていきましょう。
・正社員の求人に応募する
・正社員登用制度のある職場でパートをする
3-1.正社員の求人に応募する
仕事を探す際に、正社員の求人から応募していくのがシンプルな方法です。土日祝休み、残業少なめ、託児所ありなど、シングルマザーでも働きやすい職場を優先的に探しましょう。
フルタイム勤務で良い求人が見つからない場合は、短時間勤務の正社員制度を導入している企業を探すのも方法のひとつです。通常の正社員よりも勤務時間が短いため、子育てや生活と両立しやすくなります。
採用してから短時間勤務に切り替える場合もあるので、そのような制度があるか面接や採用サービスで聞いてみるのも良いでしょう。
3-2.正社員登用制度のある職場でパートをする
子育てとの両立に不安がある場合は、まずはパートとして働くのも良い方法です。働きながら資格を取得したり、勤務時間を伸ばしたりして正社員を目指すのもありですが、よりスムーズな道を探すなら正社員登用制度のある職場を選びましょう。
能力の高い人材や勤務態度の良い人材は正社員に登用する制度で、パートからも正社員になれるチャンスがあります。会社から評価を受ける必要がありますが、子供の成長や年齢に合わせて勤務形態を変えられるのは大きなメリットです。
4.シングルマザーがパート・アルバイト等や派遣で収入を安定させるコツ
地方移住では、これまで以上に人間関係を大切にする必要があります。といっても、移住者が排斥されるようなケースはまず起こらないため、あまり気を張りすぎないようにしてください。
新しい環境に馴染むためには、土地や仕事だけでなく、コミュニティを知ることも重要です。自治体によっては移住ツアーや宿泊体験も実施しており、移住前に地元の人々と直に触れ合えます。
以下で紹介する自治体は、これまでに多くの人々が移住をしてきました。受け入れ体制が整っているため、安心して移住を決められるでしょう。
4-1.資格を取得する
資格を取得することによって、スキルや知識を証明できます。採用で有利になったり、時給が上がったり、手当が付いたりするなど、様々なメリットを期待できるのが嬉しいポイントです。また、職場を変えたいときや正社員を目指したいときにも、資格を持っていて損はありません。手に職があることで、より安定した働き方を選択しやすくなります。
通信講座が多くあり、ネットで試験を受けられる資格も増えているので、これまでよりも取得を目指しやすい環境といえるでしょう。資格の需要や難易度、費用と合わせて、興味を学べるか、続けられるかを考えて、自分に合った資格を見つけることが大切です。
4-2.できる範囲で働く時間を増やす
パートや派遣社員は時給制がほとんどなので、勤務時間によって収入が変化します。働く時間が短いと、当然収入も減ってしまうので、安定させるためには働く時間を増やすのが方法のひとつです。
ただし、子供との時間を削ったり、体力的に無理をしたりするのはやめましょう。正社員に比べて融通が利きやすいというメリットが失われ、子育てや生活に支障が出てしまいます。子供の年齢や自分自身の体力と相談して、無理のない範囲で勤務時間を長くしてもらうのがおすすめです。できれば徐々に勤務時間を伸ばして、生活リズムや体を慣らしていくと良いでしょう。
4-3.援助や養育費などで補充する
パートや派遣社員として働き方を工夫するだけでは余裕がない場合は、家族からの援助や元夫からの養育費も検討しましょう。
自分だけでは問題を解決できないときは、周囲に頼ることも必要です。家族や元夫と相談して、援助をお願いしてみましょう。養育費については、子供のための権利であり、家庭裁判所で取り扱っています。支払いの延滞に対する催促や強制執行、離婚後の取り決めなどをサポートしてくれるのが特徴です。
4-4.各種手当を活用する
シングルマザー家庭に対して、生活費や学費などを支援する制度が多くあります。子育てに関する手当・支援のほか、シングルマザー自身の就業支援やスキルアップ支援もあり、どれもひとり親をサポートしてくれるものです。
各種手当・支援を活用することによって、学費や生活費を補填しつつ、自身に合った働き方も実現できます。シングルマザー家庭が利用できる手当・支援制度は、以下の記事で解説していますので、ぜひ確認してみましょう。
シングルマザー(母子家庭)が利用できる手当・支援制度のまとめ
また、収入を増やす以外に、節約や貯金、資産運用も生活費、学費などを確保する方法のひとつです。それぞれのポイントや注意点は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
各種手当・支援を活用することによって、学費や生活費を補填しつつ、自身に合った働き方も実現できます。シングルマザー家庭が利用できる手当・支援制度は、以下の記事で解説していますので、ぜひ確認してみましょう。
シングルマザー(母子家庭)が利用できる手当・支援制度のまとめ
5.シングルマザーが実践したい職場選びのポイント
どの働き方を選択するにしてもシングルマザーが働くときは、生活と両立しながら、身体を壊さないように無理なく働くことが大切です。そのために、職場選びに際して以下の3つのポイントを押さえましょう。
・子供との時間を確保できる職場を選ぶ
・土日祝に休める職場を選ぶ
・急な用事に対応できる職場を選ぶ
これらについては職場による理解を得ることが重要です、職を探している中で難しいとは思いますが、まずはしっかりこちらに要望をお伝えしてお相手に理解いただけるようにしましょう。
5-1.子供との時間を確保できる職場を選ぶ
子供との時間は、子供にとっても、シングルマザーにとってもかけがえのないものです。特に子供はお母さんと過ごす時間や学校等の行事に来てくれることに幸せを感じます。
お母さんにとっても食事や入浴など必要なお世話するだけではなく、褒めたり、時には怒ったりしながら、子供の心を育てることが大切です。まずは、子供との時間を確保できる職場を探し、生まれた時間を子供と有意義に過ごすことで、お母さんと子供にとって大切な時間を作れるでしょう。
そのためにも、可能な限り子供との時間を確保できる職場、それに対して理解のある職場を選択することが大切です。
5-2.土日祝に休める職場を選ぶ
年中無休の小売業や、多忙または人手不足の会社は、土日祝に休めるとは限りません。学校のない土日祝に子供を1人にしてしまったり、行事に参加できなかったりすると、寂しい思いをさせてしまうでしょう。
子供との時間を作り、自分自身にも余裕を持つためには、土日祝に休める職場がおすすめです。
5-3.シングルマザーに理解ある職場だと安心
急な呼び出しで仕事を早退したり、子育てと両立するために勤務時間が短くなったりするのは、シングルマザーが働く上で避けられないことです。理解があまりなかった場合、会社にとっては急な変更に戸惑い、本人にとっては後ろめたさを感じてしまいます。
気持ちよく働くことができて、長く続けるためには、シングルマザーに理解のある職場がおすすめです。例えば、女性が多い職場であれば、育児の大変さがわかることが多く、いざというときに助けてもらえるでしょう。
そのような職場を選べば、正社員としても働けたり、困ったときに相談できたりするなど、多くのメリットを得られます。
6.まとめ|ご自身の生活にあった働き方を、理解のある職場で実現しよう
シングルマザーの働き方は、主に正社員、派遣社員、パートの3種類です。実際、正社員とパートのいずれかを選択している人が多いという調査があります。
3つの働き方それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分の希望や子供の年齢などを考慮して選ぶことが大切です。子供にあまり手がかからないなら正社員、スキルを生かして働きたいなら派遣社員、子供が小さくサポートが必要ならパートが良いでしょう。
どの働き方を選択する上でも、無理せず働くことが大切です。子供との時間を確保できるか、土日祝は休めるか、シングルマザーに理解があるかなどをしっかり確認して、家族にとって一番良い職場を選び、無理のないスタイルで働きましょう。
7.私たちのサービス、waccaのご紹介
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