シングルマザー(母子家庭)の保育園選び|入園に向けて母子家庭が知っておきたいポイント

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シングルマザー(母子家庭)の保育園選び|入園に向けて母子家庭が知っておきたいポイント

働きながら未就学児を育てるためには、保育園や幼稚園といった保育施設の利用が不可欠です。しかし、近年では都市部を中心に待機児童問題が深刻化しており、希望通りに子どもを預けられない不安もあります。また、経済的な理由から、保育料の負担を気にされる方も少なくありません。

そこで今回の記事では、シングルマザー(母子家庭)が押さえておくべき保育園情報を解説します。保育施設の種類や入園するための条件、2019年から始まった無償化制度の仕組みなどについてまとめました。
• シングルマザー(母子家庭)は優先的に入園できるのか
• 幼児教育・保育の無償化制度はどこまで対象になるのか
• 子どもを保育園に入れるにあたり、仕事は変えるべきなのか
といった疑問をお持ちの方は、ぜひ本記事をご覧ください。

なお、当社が運営する「wacca」では、ひとり親家庭に向けた各種サポートを提供しています。メンバー同士の助け合いを通して、シングルマザー(母子家庭)やシングルファザー(父子家庭)の抱える問題を解決することが目的です。

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1.保育施設の種類は5つ|シングルマザー(母子家庭)は早めに情報収集を

未就学の子どもを預ける保育施設には、いくつかの種類があります。以下の表は、主な保育施設の違いをまとめたものです。 以下の項目で、それぞれの保育施設を詳しく見ていきます。

1-1.認可保育園(保育所)

「認可保育園」とは、厚生労働省の基準を満たした児童福祉施設のことです。正式には「認可保育所」と呼ばれます。

認可保育園は自治体が運営する「公立保育園」と、法人が運営する「私立保育園」に分けられます。ただし、同じ地域であればどちらも保育料に差はありません。前者が標準的な保育目標を掲げる一方、後者は言語教育や英語教育など、独自のカリキュラムを定めているケースが多いです。
シングルマザーに限らず、子どもを預ける上ではこの認定保育園が最初の候補に挙がるでしょう。とはいえ、認可保育園に入れるかどうかは、それぞれの世帯状況によって決まります。特に都市部の場合、親の労働時間や子どもの人数によっては入園できない可能性も。

詳しくは後述する「シングルマザーでも保育園に落ちる?入れない理由」をご覧ください。

1-2.認定こども園

認定こども園」とは、0~5歳の子どもを対象に、保育と教育を一体的に扱う施設です。深刻化する待機児童問題を解消するため、2006年から運用が始まりました。

認定こども園では、子どもの年齢や保育の必要性に応じて預かり時間が変わります。その際の基準となるのが、以下に掲げる「1号・2号・3号」の認定です。
•1号認定…3~5歳で保育の必要性がない
•2号認定…3~5歳で保育の必要性がある
•3号認定…0~3歳で保育の必要性がある
(参考:内閣府|子ども・子育て支援新制度」)

上記の通り、保育が必要な2号・3号の子どもについては、教育時間が終わった後も夕方まで預けることが可能です。

認定こども園のメリットは、保育園から幼稚園まで一貫して子どもを預けられる点にあります。もしも途中で仕事を辞めるような場合でも、1号認定に該当すれば転園せずに通わせることが可能です。 保育の受け皿を拡大するため、各自治体では認定子ども園の設置が進んでいます。認可保育園とあわせて、シングルマザーなら入園を検討しておきたいところです。

1-3.地域型保育園

「地域型保育園」は、定員19人以下の子どもを預かる施設です。2015年から始まった「子ども・子育て支援新制度」において、0~2歳児の受け入れを増やす目的で設置されました。具体的には、以下の4形態が地域型保育園に該当します。
・家庭的保育: 保育士の自宅などで行われる預かりサービス。
・小規模保育: 定員6~19人で運営される保育園。保育園の分園として設置される場合も多い。
・事業所内保育: 企業が主体となり、従業員の子どもを預かる保育園。
・居宅訪問型保育: 保護者の自宅を訪れ、1対1で行われる保育サービス。ベビーシッターもここに含まれる。

地域型保育園は、子ども一人に対する保育士の人員が多く、手厚い面倒が期待できます。家庭に近い環境に預けられるため、子どもと接する時間が短くなりがちなシングルマザーにとって大きなメリットとなるでしょう。

デメリットとして、地域型保育園では子どもや保育士、保護者らの距離がどうしても近くなります。施設の雰囲気に馴染めず、転園するような事態は避けたいものです。事前の情報収集を心がけ、保育園を選ぶようにしましょう。

1-4.認可外保育園

「認可外保育園」とは、厚生労働省の基準を満たさない児童福祉施設のことです。「認可外」と聞くと不安に思われるかもしれませんが、あくまで定員や設備が一定のレベルに達していないだけで、法律のもと安全に運営されている施設です。

認可保育園と違って、認可外保育園は入園基準がありません。夜間保育や一時保育に対応している施設も多く、仕事が忙しいシングルマザーにとっては助け舟となります。 また、自由度の高さも特徴のひとつ。認可外保育園では英語教育や情操教育に力を入れたり、モンテッソーリ教育やシュタイナー教育など個性的なプログラムを実施したりする施設が目立ちます。

ただし、認可外保育園は保育料が高額です。都市部では月額5~7万円、施設によっては月額10万円に上る場合もあり、後述する「幼児教育・保育の無償化」を利用しても全額免除にはなりません。

1-5.幼稚園(預かり保育)

幼稚園では、通常の降園時間を迎えた後で「預かり保育」を実施している場合があります。園によって異なりますが、午後から19時頃まで、あるいは土曜日に行われるのが一般的です。また、場合によっては午後だけでなく、早朝の登園前に子どもを預けられる幼稚園もあります。

2019年の「幼児教育実態調査」によると、全国にある幼稚園の87.8%が預かり保育を導入済み。私立では96.9%、公立でも70.5%が導入しており、広く普及していることがうかがえます。

ちなみに、幼稚園の預かり保育も、後述する「幼児教育・保育の無償化」によって保育費が一部免除されます。働くシングルマザーが定時に子どもを迎えに行くのは困難です。できるだけ柔軟に対応できる幼稚園を見つけておくと、就業状況が変わった場合でも安心できるでしょう。

2.シングルマザー(母子家庭)を救う保育園の無償化制度

こ2015年より、「子ども・子育て支援新制度」がスタートしました。新制度のもと、2019年10月からは「幼児教育・保育の無償化」が始まり、未就学児を育てるシングルマザーの経済的負担は大幅に軽減されます。

ただし、無償化といってもすべての子どもが対象になるわけではありません。場合によっては、保育費の一部を負担しなければならないケースも存在します。

制度の内容に関して、まずは次の3点を把握しておきましょう。
• 制度の対象となる年齢
• 制度の対象施設
• 対象外となる例
以下の項目で、それぞれ解説していきます。

2-1.対象となるのは3~5歳|0~2歳は別途条件あり

幼児教育・保育の無償化は、0~5歳の未就学児を対象にした制度です。

ただし、基本的に保育費が無料になるのは3~5歳まで。0~2歳の子どもについては、住民税非課税世帯の場合のみ無料となります。 シングルマザーはひとり親控除が適用されるため、住民税非課税となる基準は年間所得額135万円(年収204万4,000円)以下です。

自分が該当するか分からないときは、勤め先から受け取った源泉徴収票(フリーランスや副業をしている場合は確定申告)を確認してください。

2-2.対象施設は保育園・幼稚園・認定こども園など

幼児教育・保育の無償化の対象となる施設は、認可保育園・認定こども園・地域型保育園などです。前述した「認可外保育園」や「幼稚園の預かり保育」については、一部制限を設けた上で無償となります。
以下の表は、ここまで説明した制度対象をまとめたものです。 上記の通り、認可外保育園の場合は非課税世帯でも一部を負担する可能性があります。

2-3.通園費や給食費は対象外なので注意

無償化といっても、保育にかかる費用がすべて免除されるわけではありません。原則として、通園送迎費、食材料費、行事費は自己負担となります。

保育園では主食費3,000円、副食費4,500円も必要になりますが、どちらも今回の制度の対象外です。残念ながら、ともに実費負担で保育園に支払う必要があります。

ただし、副食費の4,500円は以下の条件を満たす場合に限り免除されます。
• 年収360万円未満相当世帯の子ども
• 第3子以降の子ども
上記に該当する場合は、各自治体の窓口に問い合わせてみましょう。

3.シングルマザーでも保育園に落ちる?入れない理由

ここまで見てきたように、保育の無償化といってもすべての負担がなくなるわけではありません。0~2歳の保育費や認可外保育園の保育費、給食費などは支払う必要があります。

できるだけ費用を抑えるために、子どもが通う保育園は慎重に選ぶことが大切です。以下の項目で、保育園の選考基準や待機児童問題について見ていきましょう。

3-1.深刻化する待機児童問題

参考:厚生労働省|保育所等関連状況取りまとめ

2020年の厚生労働省調査によると、全国の待機児童数は12,439人。前年比で4,333人の減少が見られました。グラフに示した通り、待機児童が減少した背景には保育施設の増加による受け皿拡大があります。一方で保育を利用する割合も年々増えており、大都市を中心に多くの待機児童が発生している状況です。

すべての入園希望者を受け入れることができない以上、一定の基準を設けて選考するよりほかにありません。以下の項目では、この選考基準について詳しく見ていきます。

3-2.知っておきたい点数の仕組み

前述の通り、認可保育園に入るためには選考があります。子どもの数や収入といった世帯状況に応じて「点数」がつけられ、上位の世帯から入園者が決まる仕組みです。具体的な点数は自治体によって異なりますが、原則として以下の方式が採用されています。

母親の基準点数+父親の基準点数+調整点数=世帯合計点数

• 基準点数…就労状況や健康状況に応じて加算される点数
• 調整点数…家庭状況に応じて加算・減算される点数

未婚や離婚、死別により父親が不在の場合、その分の基準指数は満点となります。さらに同居人がいなければ調整点数でも加点されるため、シングルマザーの点数は基本的に高くなるはずです。

ただし、シングルマザーだからといって確実に入園できるわけではありません。場合によっては減点対象となり、共働き世帯より優先順位が下がることがあります。

3-3.無職だと優先順位が下がるので注意

シングルマザーが子どもを保育園に入れられない理由として、最も可能性が高いのは就業状況です。たとえば、東京都江戸川区で保育園に申し込むケースを想定してみましょう。

参考:江戸川区ホームページ

このように、同じ就労者であっても、勤務時間によって点数に開きがあります。フルタイムワーカーなら満点ですが、パートタイマーは減点対象となる可能性も。江戸川区のように待機児童が発生している自治体では、希望通りの保育園に入れない恐れがあります。

特に無職の場合は、たとえシングルマザーでも保育園の優先順位が大きく下がります。入園するためには、ハローワークに通うなど求職の意志を示し、少しでも点数を稼ぐことが大切です。とはいえ、場合によっては子どもの預け先がなく、仕事を始められない状況にあるのではないでしょうか。就職のための準備として、次の項目では一時保育について解説します。

4.就職活動はどうする?シングルマザーが利用したい一時保育

子どもを保育園に入れるためには事前の準備、いわゆる「保活」が必要となってきます。春の入園を予定している場合は、前年の秋から始めるのが一般的。前職に復帰するなら問題ありませんが、そうでなければシングルマザーも就労に向けて動き出さなければなりません。

就職活動中は、採用面接などで一時的に子どもを預ける必要が生じます。以下の表は、具体的な預け先と料金相場をまとめたものです。

できるだけピンポイントで利用し、保育料を抑えるようにしましょう。なお、仕事探しの方法としては「シングルマザー(母子家庭)の仕事の選び方と探し方」で詳しく解説しています。契約形態や職種で迷っているのであれば、こちらの記事もぜひご覧ください。

ただし、児童手当と児童扶養手当は併用することができます。母子世帯で所得の条件を満たす方は、最大で月額5万円前後の支給を受けられるため、忘れずに利用したいところです。

5.まとめ|シングルマザーの保育園探しは計画的に

今回はシングルマザーに向けて、子どもを保育園に入れるための取り組みを解説しました。

結論として、子どもの入園に向けては次の3点を押さえることが大切です。

• 保育施設の種類を知り、入園の計画を早めに立てる
• 2019年から始まった「幼児教育・保育の無償化」を把握する
• 入園選考の仕組みを知り、必要に応じて求職する
保育園の情報をひとりで集めるのは大変です。身近な友人や家族、あるいは「wacca」のような当事者コミュニティを通して、計画的な「保活」に取り組んでいきましょう。

6.私たちのサービス、waccaのご紹介

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