シングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウスの特徴と物件の紹介

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シングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウスの特徴と物件の紹介

シングルマザー(母子家庭)向けシェアハウス。興味はあるけど「どんな特徴があるのか」「家賃はどれくらいか」「問題やデメリットはあるのか」「手当は出るの」「具体的にどのような物件があるの」といった疑問や悩みもあるかと思います。
そこで今回は、シングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウスに関するその特徴や家賃、起こりうる問題や手当、実際の物件の紹介をします。

1シングルマザー(母子家庭)向けシェアハウスの特徴

1-1.シェアハウスとは何か

シェアハウスは、リビングやキッチン、浴室などを共有(シェア)し、各住人の個室をプライベート空間とする共同生活のスタイルを指します(wikipediaより)。契約は通常の賃貸と同じくその管理会社と賃貸契約を締結します。
共有(シェア)をするその施設や設備については事業者へのアンケート(回答71社)がありますので以下を参照ください。

[共用スペース内の施設]

重要度 項目 割合
1 トイレ 74.6%
2 キッチン 73.2%
3 洗濯室 71.8%
4 浴室(シャワー室) 70.4%
5 ダイニング 69.0%
6 リビング 69.0%
7 洗面所 67.6%
8 その他 18.3%
9 その他 18.3%

参照)国土交通省 シェアハウスに関する市場動向調査結果について

[共用スペース内の設備]

重要度 項目 割合
1 洗濯機 80.3%
2 電子レンジ 78.9%
3 下駄箱 76.1%
4 炊飯器 76.1%
5 食器・食器棚 76.1%
6 テレビ 73.2%
7 Wifiなどの通信環境 73.2%
8 冷蔵庫 71.8%
9 電子レンジ 70.4%
10 ソファセット 60.6%
11 パソコン 26.8%
12 その他 14.1%

参照)国土交通省 シェアハウスに関する市場動向調査結果について

1-2.シェアハウスに入居した理由

実際、シェアハウスに入居した人たちがそれを選んだ理由を理解しておけば、自分自身の考え方と合うかどうかを理解することができます。
その理由の半分近くが「家賃が安いから」としており、続いて立地の良さ、勤務地からの近さをあげています。一般的によく言われる費用面でのメリットはやはりシェアハウスの特徴としてあげることができそうです。

[入居した同期・理由(最も重視したもの最大2つまで) N=1500 上位15項目まで]

重要度 項目 割合
1 家賃が安いから 44.1%
2 立地が良いから 28.9%
3 勤務地に近いから 20.1%
4 初期費用(敷金・礼金など)が安いから 10.3%
5 他の居住者とコミュニケーションが図れるから 9.2%
6 外国語を学びたいから 8.9%
7 短期(1年以下)居住を予定していたから 7.0%
8 集まって暮らす安心感があるから 6.0%
9 従前住宅から転居せざるを得なくなったから 5.5%
10 即入居が可能だから 5.4%
11 リビングなどの共用スペースが充実しているから 4.7%
12 ベッド等、生活に必要な基本的な設備が整っているから 3.7%
13 物件のコンセプトが気に入ったから 2.7%
14 イベントなど楽しそうだったから 1.9%
15 不動産屋での手続きが不要だから 1.9%

参照)国土交通省 シェアハウスに関する市場動向調査結果について

1-3.家賃などの費用はどれくらいなのか

では、その安いという家賃や初期費用などはいくらでしょうか。まず、支払いが必要なお金を整理します。

①初期費用:一般的な賃貸物件の場合、敷金・礼金がかかります。シェアハウスの場合は礼金がなくデポジット(敷金と意味は同じ)が必要なケースが多いです。国土交通省 住宅局発行のシェアハウスガイドブックによると、シェアハウス運営事業者のうち、敷金・デポジットを徴収している事業者は全体の81%、一方で礼金を徴収している会社は11%とのこと。
②家賃(月々):こちらは毎月の支払いが必要な賃貸の料金です。
③共益費(月々):シェアハウスの場合は共益費として、月々の支払いがあります。この中には管理費、共用部分の清掃費、日用消耗品費、水道光熱費、通信代なども含まれています。ただし、こちら共益費に含まれる範囲が事業者毎に異なる場合もある(特に光熱費の扱いなど)ので確認ください。

初期費用は通常の賃貸物件より安め、家賃は同等または安め、共益費は単純に管理費と比較すると高いものの、光熱費などを含めた場合どう考えるかはその人次第というところでしょうか。全くスペックが同じ物件がないので賃貸との比較は難しいのですが興味のあるエリアなどで物件をみてみると、感覚がつかめるかと思います。

1-3.問題やデメリットはどのようなことが考えられるか

ここまではその特徴や費用面で、シェアハウスの理解をしてきました。一方で、シェアハウスに住むことで発生しうる問題やデメリット、トラブルはどのようなことがあるのかも理解しておく必要があります。

これも同じく国土交通省の調査結果ですが、入居中の問題・トラブルに関するアンケートデータがあります。
これをみると、全体の40%が特になしの一方で、騒音が25.7%、そして私物を共有スペースに置く、浴室やトイレの利用ルールを守らない、清掃ゴミ出しルールを守らないといったことによるトラブルが2割弱ありました。

[物件内における入居者間のトラブル(複数回答) N=1,500]

重要度 項目 割合
1 騒音 25.7%
2 私物を共有スペースに置く 18.7%
3 浴室やトイレの利用ルールを守らない 18.6%
4 清掃・ゴミ出しのルール、登板を守らない 18.5%
5 契約者以外の部外者の無断宿泊 13.3%
6 害虫・害獣の発生 10.7%
7 入居者の所有物の盗難 9.6%
8 シェアハウスの近隣の居住者とのトラブル 6.1%
9 その他 2.6%
10 特になし 40.0%

参照)国土交通省 シェアハウスに関する市場動向調査結果について

これらをみても仮にシングルマザー(母子家庭)としてシェアハウスを利用する場合、共同で生活する方々には子供に対する理解が必要になってくると考えます。そこで考えてみたいのがシングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウスです。

2.シングルマザー(母子家庭)向けシェアハウスの紹介

実際シングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウスにはどのようなものがあるのでしょうか。シングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウスを紹介しているサイトなどありますのでこちらで紹介いたします。みていただければわかりますが、まだ、シングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウスは数える程しかありません。

[シングルマザー(母子家庭)向けシェアハウス検索]

マザーポート

シングルマザー向けシェアハウスの検索サービスです。一級建築士事務所秋山立花氏が運営しており、現在その掲載件数は19件。コラムや連載も不定期ではありますが更新されています。

シェアシェア

こちらはシェアハウスの検索サイト。2,500件以上のシェアハウスが掲載されています。キーワードに「シングルマザー」を入れて検索すると、現在3件がヒットします。

ひつじ不動産

こちらもシェアハウスの検索サイト。全体として何件掲載されているのかはわかりませんが、物件の説明に「シングルマザー」の記載がある物件は全部で12件あります。

[シングルマザー(母子家庭)向けシェアハウス運営会社]

HIPPO HOUSE

株式会社ジーピーエムが東京・埼玉・千葉で運営する敷金礼金ゼロ円のシェアハウスを紹介するサイト。うち、1件がシングルマザー(母子家庭)専用として紹介されています。

MANA HOUSE上用賀

シングルキッズ株式会社が運営する、シングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウス。東京都世田谷区上用賀(東急田園都市線 用賀駅徒歩15分)にあります。

codona HAUS

CODONA Projecrtが運営する東京都杉並区下高井戸(東急井の頭線 浜田山駅徒歩10分)にある、シングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウス。週2回のシッターサービスなどが共益費に含まれます。

ペアレンティングホーム

子育ても仕事も楽しく両立するシェアハウスをコンセプトにしたシングルマザー(母子家庭)向けシェアハウスです。前述の一級建築士事務所秋山立花が中心に企画・運営しており、東京都町田市に2軒、神奈川県横浜市に1軒、東京都杉並区に1軒あります。

興味がある方は、まずはコンタクトし、話を聞いて、そして実際に観に行くのが一番かと思います。

3. シングルマザー(母子家庭)向けシェアハウスに住む際に受けられる手当

住んでいる地域によっては、シェアハウスの賃貸における家賃手当を受けることができます。国が行なっている支援・援助・手当ではなく自治体の運営でそれを行なっている自治体も限られているため、各自治体の窓口への確認をお願いします。

4.まとめ

シェアハウスの特徴はその費用が通常の賃貸より安く済むことが期待できる点、そして、シェアスペースを通じて住人との交流が図りやすい点にあります。これは、ただでさえ手の足りないシングルマザー(母子家庭)にとり、同じ境遇の人たちで助け合い生活していける安心感を得る機会を得られるという観点からは、考える余地のある選択肢かと思います。
一方で、近い距離で他人と生活することにより発生しうる問題(シェアスペースの使い方や音、相性が合わないなど)も発生しうるため、その点はよく考えて判断する必要はあります。
しかし、シングルマザー(母子家庭)向けのシェアハウスという観点で探してみるとまだまだその物件数は少ないことから、選択肢として検討しにくいのも現状かと考えました。
もし興味があるのであれば、ご紹介したサービスなどに問い合わせを行いまずは話を聞いて、そして見てみることから始めてはいかがでしょうか。

記載したのは一般的な考え方ですので、もし個別事例で経験者に話を聞きたいということがあれば、当サイトに登録している他のシングルマザー(母子家庭)の方々に質問などしてみてください。きっと同じ境遇にいる方々からの実体験にもとづくアドバイスが得られるのではないかと考えます。

5.私たちのサービス、waccaのご紹介

私たちは、ひとり親の方々が自分らしく笑顔で生きられる社会を作るため、「お金のヘルプ」と「心のヘルプ」を通じて、お金とこころの支援を行っております。

無料で、万が一の時の経済保障(がん保障や入院保障)を受けることができ、また、同じひとり親同士が悩みを解決し合うコミュニティに参加できます。

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